餃子待つ冬の扉の向こう側    山走子
ぎょうざまつふゆのとびらのむこうがわ

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下野新聞主宰の宇都宮餃子吟行に参加してきました。
吟行大会はフォト×俳句選手権で信濃町に参加したので2回目。
だんだん様子が判ってきたって感じです。

今回は当季雑詠と餃子の句で二句を作って投句というルールでした。
餃子の句に関しては「餃子」というフレーズを入れるか写真に餃子を撮すかのいずれかの方法を選択することになっていました。
私は前者で作成。

だんだん吟行のやり方が判ってきたというのは。
のんびりしてられないということ。
あっという間に時間は過ぎるってこと。
人と話してる余裕はほぼ無いということ(笑)

後で色々お話を伺うと、上手い人達は、俳句と写真がほぼ同時に出来るようで。
あるいは俳句の原型が出来て、それに合わせて写真を撮りに行くとか。
これが出来たら、息が止まりそうになるあの時間から解放されるのでしょうか。

全く余裕が無く、とりあえず五七五を一旦並べてから。
ゴチャゴチャとこねくり回しているのが今の私の手法(笑)
出発点の俳句の種からは全く違う形になったりするのは当たり前。

千歳飴やがてスターになりにけり    山走子
ちとせあめやがてすたーになりにけり

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当季雑詠の句ですが、出来れば吟行句らしくしたくて最後まで頑張ってみたのですが。
やっぱりまだまだ技量不足で吟行句ってスタイルまでは持ち込めませんでした。
まぁ、あんまり欲張ってもどこかで破綻するのが関の山なので(笑)
今はこれで十分です(笑)
しかし疲れた。
ってか吟行大会の度に息の根が止まりそうになるのは私だけ?

で、今回のこの吟行大会は、互選をして、その後選者の中谷先生に選考してもらうという方式でした。
これもやっぱり緊張しますね。

人の作品を見るのはものすごく好きだし楽しいです。
だいたい同じような場所を巡るなかで何を写真として採用するのか。
そしてその写真にどんな17音を付けるのか。
メチャメチャ見てて楽しいです。

もう少しゆっくりと見て決める時間があると良いのですが。
でも、選者の先生はスピーディに決めていくようです。
さて、結果発表です。
じゃじゃ~ん(笑)

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なんと、両作品ともに入選としていただきました。
当季雑詠の方は互選でも一位となりました(嬉)

「良く出来ましたシール」が入選の証です(笑)
会場で撮影してる暇が無かったので戻ってからのものです。


餃子待つ冬の扉の向こう側
[俳句解説]
「餃子」が約束のフレーズ
季語 冬 時候 三冬
この扉の向こう側に餃子が待っていると(笑)
この錠前を開けて向こう側に行けさえすれば、思う存分餃子を食べる事が出来るのだけど。
今はまだ修行中なので餃子もお預け。
早くこの錠前を開ける鍵を見つけて向こう側に行きたい。
ってな感じでしょうか(笑)

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
5.3
シャッター速度:1/21
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
-0.3


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
錠前がかかった扉を置くことによって、空間を二つに区切ります。
向こうとこちら。
しかも頑丈な錠前を大きく撮すことによって、それぞれの空間の違いを強調させる。
そんな手法です。

千歳飴やがてスターになりにけり
[俳句解説]
当季雑詠の句 季語 千歳飴 生活と行事 初冬
この日は丁度七五三で神社に沢山の子ども達がお詣りに来てました。
神社の下の広場にはステージが設けられていて様々な催しが行われていました。
千歳飴を下げているような子ども達には無限の未来があるという事を詠みました。

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
4.3
シャッター速度:1/270
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
±0


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
スポットライトに焦点をあてて写真をつけて、時間軸を未来にずらす事による表現です。






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