正座して室咲き眺めお茶すする      山走子
せいざしてむろざきながめおちゃすする

R0015209

「室咲き」という兼題で作句中。
これもまた初めて聞いた言葉(笑)
与えられた兼題ってのはトレーニングにはなるな。

一日中、室咲き室咲き室咲き室咲き室咲き・・・・と、考えながら過ごしたりして。
五七五という言葉のフレームがあるので、はまる言葉がどこからともなく現れる。
まぁ、それが俳句表現として優れているのかそうでないのかは判らないけど(笑)

坪内稔典氏の俳句に
★春風に母死ぬ龍角散が散り★
というのがある。これに関して。



「この句は、手遅れの癌で亡くなった母に付き添った体験が元になっており、龍角散を愛用していたのは父だが、そんな事実は作品そのものにはかかわりがない。実際のところ、作者の私にも、母の死と龍角散をなぜ取り合わせたのかはわからない。ふと。その二つを取り合わせて一句ができあがったのだ(p89)」

と記述されている。
どこから現れた言葉かは自分でも判らないけど、とにかく五七五に当てはまったって事。
この本に書かれている内容というか、坪内さんがあちこちで書かれている事は興味深い。
というか勇気づけられる(笑)

正岡子規が、俳句が作者の感情に根ざした美の表現であるという観点に立って月並み俳句をばっさりと切り捨てて現在に至っている。
なので、言葉遊びとか、格言みたいな十七音はNGみたいな感じもある。

とはいえ、私は結構、言葉遊びも面白いし好きなんだよねぇ。
これに関して坪内氏は
「言葉遊びにおける言葉くらい、言葉が生き生きとしている状態はほかにはないのではないだろうか。そこではリズム、響き、意味の多義性など、言葉の持つ様々な要素が相互に関わり合ってうごめいている。(中略)言葉がたんに伝達の道具や知識としてではなく、生き物として呼吸しているのが言葉遊びの言葉だと思われる(p51)」

花鳥諷詠のサイズの大きな俳句を作りたいという思いと、ちょいと機知に富んだ言葉遊びも面白くて良いなと常々思うのであった。

[俳句解説]
ほとんど意味をなしていないのだが、なんとなく「室咲き」を考えてたら繋がった一句。
しかし、正座して室咲きを眺めるなんて現実的では無いなぁ・・・
それでも、誰かが画期的な鑑賞をしてくれるって事もあるかもしれない(笑)




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