こんな写真×詠んでみた

2013年7月突如出会った新しい芸術表現。 写真と俳句をコラボさせた 「フォト×俳句」 どちらも全くゼロからのスタートです。 作品作成のプロセスや結果を徒然なるままに・・・

2013年10月

木犀を一目見ようと花図鑑
もくせいをひとめみようとはなずかん

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毎週投句している松山俳句ポスト365だが。
先週やっと「人」になれたと思ったら、あっという間に「並」に落ちた(泣)
やっぱり、まだまだ安定しないというか、そもそも実力が無いな。
兼題が「木犀」だったのだが、どうにか香りを回避して何か表現したかった。

発表された句の多くは木犀の香りを17音にしたためている。
予想通りの結果で類想ってやつを学ぶ事が出来るような。
とは言っても、「並」の作品と「人」の作品の差がどこにあるのやら。
何か選句の基準はあるんだろうけど、まだまだ自分の力では解らない。

そうそう、この俳句ポストは何句を投稿しても良い事になっているけど。
一人につき一句しか掲載されない仕組みのような。
今回は2句投句しているのだが、掲載されているのは一つだけ。
ちなみみもう一つもここに載せておこう(笑)

★木犀や団地の外れ秘密基地★(山走子)

むむ・・これってやっぱり三段切れか?
どうも自分のリズムだと三段切れを好む傾向にあるようで(笑)
投句している時は気がつかないのも初心者らしい。

[俳句説明]
金木犀と銀木犀があるって事を初めて知った。
で、あの香りは芳香剤としては認識していたのだが。
そもそもどういう花なの?ってレベル。
で、花図鑑を調べた実体験をそのまま句にした。

[写真説明]
俳句ポストはフォト×俳句でないので、写真は付けてない。
このページにあるのは、とりあえずってところで特に意味は無い。






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木の実落つ噎せいる土間に火の粉哉
このみおつむせいるどまにひのこかな

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フォトコンの12月号用に投稿した作品。
ここは毎月10日必着の締め切りで、掲載決定者にはどうやら一週間後にハガキでお知らせが来るらしい。
で、今日現在何の音沙汰も無いので落選決定と(笑)
万が一採用になったらこの記事を大慌てで削除しようか(爆)

この一ヶ月くらい面白がって何カ所かに投稿しているのだが。
採用されるかされないかはともかくとして。
俳句とそれに合わせる写真が物理的に相当数必要になる事に気付く。
だいたい、このブログも可能な限り毎日アップしたいので、それも含めると我ながらハードルが高い。

特に写真に関してはそうだ。
俳句は何はともあれ頭の中で量産しようと思えば出来ない事も無い。
写真はどこかに出向かないと基本的に写せないもんなぁ・・・

多作多捨ってところで頑張っているのだが、果たしていつまで続くやら。

[俳句解説]
季語 木の実落つ 植物 晩秋
積まれた薪から何を連想させようかと散々悩んでの一句。
これがあった場所が鍛冶屋の建物の横。
最初、鍛冶屋と読み込んだのだが、いっそ省略した方が良いかと。
噎せるって漢字が自分でも読めなかった(笑)
晩秋の寒さを薪ストーブなどで暖を取っている絵を想像しながらの一句

[写真解説とデータ]
カメラ:RICHO GRDⅣ
絞り:3.6
シャッター速度:1/203
WB:自動
露出補正:+0.3

[何故この写真とこの句を取り合わせたのか]
木の実を落とした元の木が切られて薪になった。
さらに言えば、木の実が火の粉に変化したって感じを伝えたかった。




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紅玉に顔歪めつつ夢途中
こうぎょくにかおゆがめつつゆめとちゅう

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俳句の教科書的作り方ってのは、感動をそのまま言葉にしろ。
写生句と言ってみたままありのままを感動とともに表現しなさい。
と、書かれていたかどうか忘れたけど、何となくそんな風に刷り込まれている。

今日読み終えた「坪内捻典の俳句の授業」では真逆を説いている。

坪内稔典の俳句の授業
坪内 稔典
黎明書房
1999-03


「感動を表現する。これは言葉としては大変に美しい。でもあまり感動しない者にとっては、自分の感動を表現しなさいと言われると大変に困る(p52)」

「近代は、人々がですね、感動しなければならない、感動しなければならないと考え、感動病にかかった妙な時代だったかもしれません。とりわけ学校の作文の時間などにこの感動病が蔓延し、子ども達は無理やりに感動することを強いられたように思います。無理やりに感動するとそれは苦痛です。だから子どもたちの多くが、作文を嫌いになったのではないでしょうか。作文と聞くだけで感動病におびえたのだと思います(p53)

と解説してこの後。
「俳句は感動から出発する表現ではありません」
ではどうするのかというところなんだけど。
→ 表現して感動を探す
この立場が俳句表現だそうで。

そして、「俳句は読者を共同作業者として成立する」という言葉を肯定し。
「だが、作者の主体性という個性ばかりを押し立てるのは窮屈である。個性は大事だが個性を超えて他者と共同する場や世界があってもよい。むしろ、そうした場があってこそ個性もいっそう大きな意味をもつのはないか。こういうところに今日の俳句の存在理由がありそうだ(p200)」

と論述している。
これは参考になるなぁ・・・
一つの見方として、確かにそう言われればそうだと思う。
本の中でもいくつかの例をひいて解説しているけど、優れた俳句って様々な読み方ができる。
作者はその素材を提供しているのに過ぎないのかも知れない。

まぁ、こういうのを読んだからといって自分の俳句が飛躍的に向上するわけでもないのだが(笑)


[俳句解説]
かつて、リンゴといえば紅玉が当たり前の時代があって。
甘酸っぱいというより、メチャメチャ酸っぱいのが特徴の果実。
久しぶりに紅玉をかじって、当時の事を思い出していた。
あれから随分と時間は経ったけど、何も変わっていないのかも知れない。

[写真解説とデータ]
カメラ:RICHO GRDⅣ
絞り:1.9
シャッター速度:1/90
WB:自動
露出補正:±0

[何故この写真とこの句を取り合わせたのか]
この写真のプラレール。
まさにこの列車が東京へと運んでくれるものだった。
田舎と都会を繋ぐ列車。
良いあんばいに車両がボケたで夢の表現には良いかと合わせた。





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鵯の複雑な声表せず
ひよどりのふくざつなこえあらわせず

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俳句ポスト365の今週の兼題が鵯。
明日が締め切りですよと、お知らせメールが届いて慌てる。
鵯(ひよどり)って漢字がそもそも読めなくて。
やっと、それがヒヨドリだって解ったところで、どんな鳥なのかもわからず。
こんな時にはYouTubeだと、検索をかける。



なんだ、この鳴き声だったら、かなり頻繁に聞いてるなぁと理解した。
とは言え、せっかくだから本物を探しに行こうと近所まで出かける。
案外簡単にヒヨドリにアクセス出来た(笑)

木々を見上げると結構な数の鳥が見つかる。
こんな風にして鳥を意識して見た事も無かった。
こういうのをバードウォッチングって言うんだろうな。
これはこれで、なかなか楽しいかもなどと思いつつ。
俳句を捻る。

机に向かうよりは圧倒的に現場に来た方が言葉は出てくるもので。
まぁ、それがまだ稚拙なものだといえば稚拙かもしれないけど。
稚拙なりに言葉が出てくる(笑)

多分、三種類の鳥がいたと思うんだけど。
あとの二つは何だったのだろう?
考えて見れば、花鳥風月とはよく言ったもので。
花の見わけも鳥の見わけも全く出来てないな。
焦らず一歩ずつだな。

[俳句解説]
まぁ、そのまんまと言えばそのまんまなんだけど。
鳥の声を文字にして起こすのは難しいな。
鵯に関して言えば、唄っているというより絶叫しながら会話してるような。
こいつらパンク系だな。などと思ったしだいで。





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行く秋に未だ行く先決めきれず
ゆくあきにいまだゆくさききめきれず

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毎日、最低一句以上は作ろうと俳句に取り組んでいる。
が、私がやりたいのは純粋な俳句というよりはフォト×俳句。
やっぱり写真と掛け合わせる楽しさというか苦しさというか(笑)

本格的なデジイチを持っていないので、買った方が良いのかなぁ?
と、ここ最近迷っている。
とりあえず物色してるのがNikon D7100なんだけど。
これの何が良いかって具体的な事は実は判らなかったりして。
ヨドバシで色々触ってみて、見た目とシャッター音でこれが一番気に入った。
ってくらいの感じ。

まぁ、デジイチを買ったとしても普段持ち歩くのは多分コンデジなわけで。
これ良いなぁって景色は案外瞬間的に登場したりするわけで。
そういう意味では今のRICOH GRDⅣなんかはある意味理想的なツール。

では、どうしてデジイチに惹かれるのかと自分で考えてみる。
なんとなく・・・・コンテストなんかで上位に居る人の多くはデジイチ使用(笑)
それから、デジイチ構えている感じがなんか格好良い。
シャッター音がいかにもカメラって感じで格好良い。

まぁ、こうやって考えていくと結局のところ、自身のクライテリアによる妄想。
こういう作品を撮りたいからって理由じゃないんだよねぇ(笑)
基本的に格好良いかそうでないかが判断基準。
我ながら情けない・・・


[俳句解説]
今年もだんだんと残り少なくなってきて、秋さえも終わりそうな気配。
その割りには自分のやりたい事って決め切れてないなぁと。
ふと、思った。
それこそ、デジイチ買うかどうかなんてのも含めて、小さいことから大きいことまで。
そもそも、今年は何をしたかったんだろう?


[写真解説とデータ]
カメラ:RICHO GRDⅣ
絞り:3.6
シャッター速度:1/290
WB:自動
露出補正:±0

[何故この写真とこの句を取り合わせたのか]
用意された三つの椅子。
どの椅子も空いているので、どこに座るのも自由なんだけど。
なんか座らないまま眺めている。
あるいは、その三つが密談してるみたいな雰囲気を表してみた。






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