こんな写真×詠んでみた

2013年7月突如出会った新しい芸術表現。 写真と俳句をコラボさせた 「フォト×俳句」 どちらも全くゼロからのスタートです。 作品作成のプロセスや結果を徒然なるままに・・・

2013年11月

秋の果て伸びゆく道は幻か     山走子
あきのはてのびゆくみちはまぼろしか

R0014892

本日は下野新聞のフォト俳句発表日
この句は残念ながら選外作品となりました。
個人的には結構気に入っている写真なのですが。
俳句表現がどうしても言葉に出来ませんでした。

奥に見える華やかなスカイツリーと手前の町工場の対比をなんとな表現したかったのですが。
まだまだ力不足です。
スカイツリーの写真はちょっとボケ気味のをあえて選んだわけですが。
これも狙いとして良かったのか悪かったのか・・・

虚子先生が写生句はとにかく練習するしかないと書いています。
花鳥諷詠でなくて、このような町の絵をどう表現するのが良いのやら。
まだまだ学ばなければいけないことがてんこ盛りです。

下野新聞は月に一度の掲載なので、なかなか狭き門です。
次は選んで貰えるようにがんばります。

[俳句解説]
手前からスカイツリーまで一本の道が繋がっています。
この道を歩いているとなんとも不思議な気持ちにさせられるのです。
あの華やかな電波塔はいったい何なんだろう?
この町の景色とあまりにかけ離れている感じが幻感をかんじさせました。

[写真解説とデータ]
すこしボケ気味の写真を敢えて合わせました。

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:1.9
シャッター速度:1/2
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:-4.6


[何故この俳句にこの写真を合わせたか]
華やかなスカイツリーと手前の町工場の褪せた感じを対比させたくてこれにしました。
特にスカイツリーをボケ気味に置いて幻感をだしました。





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蓮根堀り途中地球を掘り当てる     山走子
はすねほりとちゅうちきゅうをほりあてる

R0014919

「蓮根掘る」という兼題が出された。
あっりゃ~何これ?
レンコンンホル?

れんこんはよく天ぷらとかで食べるけど。
蓮根堀りは見た事無いし、まして体験も無い。
とりあえず歳時記をめくる。
幸いな事に、最近は歳時記の数が充実してきたので色々調べられる(笑)

とにかく、泥だらけになって深いところまで掘るらしい。
さてさて、この兼題にどう取り組んだものやら・・・

虚子俳句問答〈上〉理論編
高浜 虚子
角川書店
2001-08


またまた虚子先生に聞いてみよう。
「句会又は新聞で未経験の季題が出た場合(例えば冬の蝶)、棄権すべきでしょうか。想像して作るのがよいでしょうか(p37)」
ドンピシャの質問があるじゃないですか(笑)

虚子先生の答え。
「冬の蝶というような題の場合は、大体想像がつくことと思いますから、冬の蝶らしいと考えたことを詠じてみるのも一修行としていいでしょうが・・・・・」
なるほど、って事は「蓮根掘る」らしいことを考えて詠じるのも一考って事ね。

さらに虚子先生。
「・・・しかし、大体からいって想像で句を作るということは、初心者にあってはいい俳句を得る道ではありませんから、親しく見聞きした実地写生の句を作ることと心掛けるがよかろうと思います」
と、結んでいる。

まぁ、空想句の何十倍も写生句を作っていくという前提で空想句も許されると理解しよう。

[俳句解説]
なんとなく、深く深くれんこん掘りってするのかなぁ・・と、空想。
で、途中地球ってフレーズがなんとなく浮かんだ(笑)
まったくの空想で作った一句であります。

[写真解説とデータ]
地球を表すにはこういう写真も面白いのではないかと。

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
2.5
シャッター速度:1/2000
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
-0.7






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冬うらら吾輩君の庭散歩      山走子
ふゆうららわがはいくんのにわさんぽ

R0015269.JPG

「フォト×俳句」で一番のキモになってくる写真と俳句の響き合い。
何度も何度もここを考える。
先日も中谷先生の説明を聴く機会を得たわけだが。
まずは、俳句は俳句として写真は写真として独立している必要がある。
写真を隠したときに、横に書かれている俳句だけで意味が通ずるのか。
それが通じないとしたら響き合いにはならない。

ところで、俳句として独立している、写真だけで独立している。
ってのは、そもそもどういう状態なんでしょ。

今日アップしたこの作品はどうなんだろ?
ギリギリのところを狙って見たのだけど。

[俳句解説]
季語 冬うらら 時候 三冬
これは谷中での吟行句。
「吾輩君の庭」ってのは夏目漱石の「吾輩は猫である」の猫の縄張りを散歩したという意味。
散歩しているのは作者である自分という設定。
花鳥諷詠を詠む俳句にはなっていない。

これは、写真に「猫の作り物」と「谷中へようこそ」という幟を意図的に入れた。
とすると・・・この句は写真が無いと成り立たないと考える事も出来る。
そもそも、「吾輩君」ってなんだ?と言われればそれまで(笑)

では、この句で何を表現しているのか。って事になるけど。
「吾輩は猫である」で有名な谷中に遊びにきて楽しかったよ。って事。

そうすると、「フォト×俳句」でなくて「フォト俳句」かな。
現段階では個人的にはこれでも結構気に入っている作品ではあるのだが。

こういうのを作ってくると、またまた「俳句って何?」という疑問がふつふつと沸き上がるわけで。
とりあえず季語は入ってるし、17音の定型だし。
問題は・・・俳句として立っているかどうか。だ。
どうなんだろう?

やっぱり、こういうのって師匠がいないと分かんないな。
虚子先生も、とにかく一人の師匠につきなさいと書いている。

虚子俳句問答〈上〉理論編
高浜 虚子
角川書店
2001-08


この本は昭和11年から昭和18年にかけて、虚子の娘星野立子が主宰する俳誌「玉藻」に連載されていた虚子先生への質問とその答えを載せたものを集めた本。

面白いのは80年くらい前の人のもつ俳句に関する疑問と、今の私がもっている質問が全く同じであるということ。
そんなに変わらないのに妙に安心(笑)

そして、それらの問いに一刀両断に答える虚子先生が魅力的に映る。
自分の句の良否を判断する。という項目では
「・・・・その当座はその句が表している以上の感情がつき纏うて、つまらぬ句も面白いと考えているような場合もあります・・・・(P51)」
今の自分の俳句はこれの連続なのかな。

なんとか、花鳥諷詠の名句を創りたいものだと考えている自分に入ってくる虚子先生の言葉。

「・・・名句を得ようと努力しても、必ずしも名句が得られるものではありません。その名句を得ようとする苦心が重なり重なって、何時の間にやら天から授かるように、ふと名句が出来ているというのが結局の境地でありましょう(P60)」

早く天から授かりますように(笑)






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冬浅し谷中の街で土耳古飯      山走子
ふゆあさしやなかのまちでとるこめし

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吟行大会とかに出ると、肩に力が入ってなかなか言葉が出てこない。
どうしても、上手く作ろうとか。
出来れば入賞したいとか、余計な思いが俳句の神様に見透かされてしまうのだろうか(笑)

Twitterに投稿するくらいの軽い感じで17音をポンと打ち出せば。
それで俳句になる。って感じが良いかな。
写真はコンデジで十分だなぁと思った。
デジイチ買えないひがみかもだけど。
散歩するには荷物が小さいにこしたことないや。

自分のカメラにはズーム機能が無いけれど。
逆に1㎝まで寄れるマクロ機能がある。
どちらかと言えばマクロが欲しい時の方が多い。
遠景はあっさり諦めるべし(笑)

今日のこの写真くらいに写っていれば十分。

[俳句解説]
季語 冬浅し 時候 初冬
JR日暮里駅をおりて谷中銀座に向かうと、階段をおりてすぐの所にトルコ料理の店がある。
ここのサービスランチは1000円でかなりのボリューム。
店の名前は覚えて来なかったけど(笑)
絶対にお薦めの場所。夜はまたメチャメチャ楽しいらしい。

トルコ飯と表記しないで、土耳古飯とすると実に俳句らしくなると思うのは私だけ?(笑)

[写真解説とデータ]
お店の天井です。
パオとかのイメージだと思うのだけど合ってるかな?
勝手に自分でそう思ってるだけかも。

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
1.9
シャッター速度:1/21
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
-0.3







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餃子待つ冬の扉の向こう側    山走子
ぎょうざまつふゆのとびらのむこうがわ

R0015244.JPG

下野新聞主宰の宇都宮餃子吟行に参加してきました。
吟行大会はフォト×俳句選手権で信濃町に参加したので2回目。
だんだん様子が判ってきたって感じです。

今回は当季雑詠と餃子の句で二句を作って投句というルールでした。
餃子の句に関しては「餃子」というフレーズを入れるか写真に餃子を撮すかのいずれかの方法を選択することになっていました。
私は前者で作成。

だんだん吟行のやり方が判ってきたというのは。
のんびりしてられないということ。
あっという間に時間は過ぎるってこと。
人と話してる余裕はほぼ無いということ(笑)

後で色々お話を伺うと、上手い人達は、俳句と写真がほぼ同時に出来るようで。
あるいは俳句の原型が出来て、それに合わせて写真を撮りに行くとか。
これが出来たら、息が止まりそうになるあの時間から解放されるのでしょうか。

全く余裕が無く、とりあえず五七五を一旦並べてから。
ゴチャゴチャとこねくり回しているのが今の私の手法(笑)
出発点の俳句の種からは全く違う形になったりするのは当たり前。

千歳飴やがてスターになりにけり    山走子
ちとせあめやがてすたーになりにけり

R0015225.JPG

当季雑詠の句ですが、出来れば吟行句らしくしたくて最後まで頑張ってみたのですが。
やっぱりまだまだ技量不足で吟行句ってスタイルまでは持ち込めませんでした。
まぁ、あんまり欲張ってもどこかで破綻するのが関の山なので(笑)
今はこれで十分です(笑)
しかし疲れた。
ってか吟行大会の度に息の根が止まりそうになるのは私だけ?

で、今回のこの吟行大会は、互選をして、その後選者の中谷先生に選考してもらうという方式でした。
これもやっぱり緊張しますね。

人の作品を見るのはものすごく好きだし楽しいです。
だいたい同じような場所を巡るなかで何を写真として採用するのか。
そしてその写真にどんな17音を付けるのか。
メチャメチャ見てて楽しいです。

もう少しゆっくりと見て決める時間があると良いのですが。
でも、選者の先生はスピーディに決めていくようです。
さて、結果発表です。
じゃじゃ~ん(笑)

R0015274

なんと、両作品ともに入選としていただきました。
当季雑詠の方は互選でも一位となりました(嬉)

「良く出来ましたシール」が入選の証です(笑)
会場で撮影してる暇が無かったので戻ってからのものです。


餃子待つ冬の扉の向こう側
[俳句解説]
「餃子」が約束のフレーズ
季語 冬 時候 三冬
この扉の向こう側に餃子が待っていると(笑)
この錠前を開けて向こう側に行けさえすれば、思う存分餃子を食べる事が出来るのだけど。
今はまだ修行中なので餃子もお預け。
早くこの錠前を開ける鍵を見つけて向こう側に行きたい。
ってな感じでしょうか(笑)

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
5.3
シャッター速度:1/21
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
-0.3


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
錠前がかかった扉を置くことによって、空間を二つに区切ります。
向こうとこちら。
しかも頑丈な錠前を大きく撮すことによって、それぞれの空間の違いを強調させる。
そんな手法です。

千歳飴やがてスターになりにけり
[俳句解説]
当季雑詠の句 季語 千歳飴 生活と行事 初冬
この日は丁度七五三で神社に沢山の子ども達がお詣りに来てました。
神社の下の広場にはステージが設けられていて様々な催しが行われていました。
千歳飴を下げているような子ども達には無限の未来があるという事を詠みました。

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
4.3
シャッター速度:1/270
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
±0


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
スポットライトに焦点をあてて写真をつけて、時間軸を未来にずらす事による表現です。






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