こんな写真×詠んでみた

2013年7月突如出会った新しい芸術表現。 写真と俳句をコラボさせた 「フォト×俳句」 どちらも全くゼロからのスタートです。 作品作成のプロセスや結果を徒然なるままに・・・

2015年11月

落葉時深山頬白という黄色
ホオジロという鳥は春の季語になっている。
傍題に「深山頬白」も載っているのでこれは季重なりの句。
鳥の場合は、しかしどうなんだろう?
バーダーで俳人って人がどれくらいいたのやら?

ミヤマホオジロ (1 - 1)-2
 

季重なりの句でも明らかにどちらかにウェイトがあれば、それはそれで成立すると書かれていたと思うけど。
要するに、その辺りは上級者になってからという扱いだったかな。

 「フォト×俳句」に仕上げたとき。
こんなのマンマだったりもするわけで(笑)
そうなると、かなり問題のある作品って事かしら?
しかもこれ、今気がついたけど下六じゃん(爆)

そうこう考えるとやっぱり結社というやつに入った方が良いのかしら?
「フォト×俳句」の結社なんて無いしね。
俳句の結社って、なんとなく堅苦しそうだし・・・

 

冬うらら又カツカレーカツカレー
年中ダイエットに励んでいたりするわけだけど。
殊の外カツカレーが好きだったりもする。
食べたいものを我慢してまで体重を落とそうとも思ってなくて。
なんだかブレーキ踏みながらアクセルをふかしているような状態。
それでも、実は順調に体重はコントロール出来ていたりするのが我ながら凄い(笑)

こういう「フォト×俳句」があっても良いような。
あんまり難しく考えているとこう言うのってつまらなくなる。

三段切れだろうが、写真と俳句が付き過ぎだろうが。
本人が気に入っていればそれはそれで良いとも思う。
コンテストとかになると選者の好みは見識が試されるから勿論別だろうけどね。

仮に自分が選者でこういう作品を出されたら迷うな〜
個人的には三段切れのリズムも好きだし、中八とかも案外好きだったりするし。
増してカツカレーの写真をドーンと見せられたら入選にきっと押すに違いない(笑)

このカツカレーは飯綱高原にある「野花」というレストランのもの。

野花 (1 - 1)-2
 
美味しそうに写真に写る料理って、結局のところ盛り付けが上手なんだと思う。
彩りもあるしね。
このカツは本当カリッと揚がっていて美味しいのよ。
カレーは甘口・中辛・辛口と選べる。
サラダ付きで1,200円です。



温かき十一月のドラム音
啄木鳥という鳥はいない。
森で出会うのは「アカゲラ」「アオゲラ」「コゲラ」そして「オオアカゲラ」
この辺りが啄木鳥と呼ばれる鳥。
で、啄木鳥は秋の季語になっている。

オオアカゲラ (1 - 1)-4
 
オオアカゲラはそうそう頻繁に出会えるものでもないけれど。
実はあまり人を怖がらないというか、作業に没頭していてくれるので撮影はし易い(笑)
アカゲラと比べるとサイズも一回り大きいしね。

オオアカゲラ (1 - 1)-2
 
大きな穴を明けるものでビックリしてしまう。
くちばしが思いっきり硬いんだろうな。
それと円がほんと綺麗な形なので、そこらもこだわるタイプかも(笑)

オオアカゲラ (1 - 1)-3
 
一つの白樺にいくつも穴を開けている。
エサとなる虫がこの中にいるんだろうけど、何を食べているのやら?
なんかこうしてみると置物の人形のようにも見える。

オオアカゲラ (1 - 1)-5
 
自分が使っているカメラはコンデジなので多分2Lサイズまでが限度かな。
等倍とかで見ると破綻しているかも。
ブログをスマホで見る位だったら十分綺麗なのでは無いでしょうか?
フォト俳句の作品も2Lまでが多いからこれはこれで十分かな。

オオアカゲラ (1 - 1)
 
ブログにアップしちゃうと作品として新聞・雑誌には投稿出来なくなってしまうのが痛い。
最高の出来映えの写真をどこにもアップしないで密かにストックして置くって難しいなぁ(笑)
皆さんどうしているのでしょう?

 

山粧ふ甲斐の国から来た天狗
今日(11/12)の信濃毎日新聞朝刊の「フォト×俳句」コーナーで優秀賞を頂きました。
選者は写真家の中谷隆先生。

先月の入選に続き2ヶ月連続の掲載は嬉しい。
しかも今年初の優秀賞だ。
なんか滑り込みで今年の優秀賞をゲットした感じ(笑)
せっかく掲載されるなら優秀賞が絶対に良い。
なんせスペースが全然違う。

山粧ふ
 
中谷先生の講評を読んでビックリした。
特にその話をしたわけでは無いけれど、まんまだ(笑)
この写真の人は飯綱山登山道でたまたまお会いした方。
お話を伺うと山梨から長野に来て修行中だとか。

あまりに風貌が素敵だったので撮影許可をもらう。
それから念のため投稿の許可も快諾してもらった。
この辺りはなかなか難しいところで、新聞に載るかどうかも判らないけど一応許可を。
ちょっと照れくさいけど実際にこうなると許可を貰っておいて大正解だ。

被写体の雰囲気が全ての作品かな。
どこで写真と俳句をリンクさせたかと言えば、被写体の男性の雰囲気に「天狗」という言葉。
背景と全体の絵柄に「山粧ふ」という季語。

ただ、俳句単体で鑑賞に堪えられるのか?と言われると。
どうなんでしょう?
 

木道を寄り添う二人冬ざるる
「冬ざるる」とか「冬うらら」って季語は好きだなぁ(笑)
意味じゃなくて響きだな。
俳句に意味なんていらないって誰かが言ってたような。
なんかそれも分かるような気がする。

さてさて、ツグミ。
今の課題は鳥を撮した写真をどうやって「フォト×俳句」に仕立てるか。
ツグミ・シロハラ・ハチジョウツグミは晩秋の季語になっている。
自分の感覚からすると冬鳥なんだけどね。

花とか鳥って、まるごと季語だったりするわけで。
それを写真に収めたとき、俳句との関連をどう調理するのか。

例えば、上の写真だと殆ど光りが当たっていないので。
何となく「冬ざるる」っぽいだろうと。
絵の内容ではなくて、絵面で季語とリンクさせている。

で、ツグミが木道にいる二人を見ているって設定。
実際に木道には横浜から来たというバーダーの御夫婦がカメラを構えて立っていた。
なので実景ではある。

「フォト×俳句」は写真と俳句がどこかでリンクしている必要があって。
それが近すぎると面白くない。
一年間ずっと鳥の写真を撮ってきたので、これからはそれを「フォト×俳句」に仕立てる練習をしようかと考えている。

リンクのさせかたって多分、何パターンがあるはず。
それをモデル化しようかな。

 

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