こんな写真×詠んでみた

2013年7月突如出会った新しい芸術表現。 写真と俳句をコラボさせた 「フォト×俳句」 どちらも全くゼロからのスタートです。 作品作成のプロセスや結果を徒然なるままに・・・

2016年09月

げつまつのいそがしさけりたかわたる

鷹の渡りで有名な某峠に出かける。
上昇気流を捕まえて鷹柱を作って上へ上へと上がって行く。
他の鳥見と違って早朝は上昇気流が無いので急ぐ必要は無いのだけど。
何となく8時にはスタンバイ完了(笑)

鷹柱 (1 - 1)-7
 
峠に観覧席のようなものが設営されているこの場所には鷹類も数多く飛んでくるけど。
人間もそれを追って全国から集まってくる。
今日近くにいた人は島根から来たとか(驚)
この場所は町を上げて観光スポットにでもしようとしているのか道中に道案内の看板もある。
駐車場もトイレも完備。

鷹柱 (1 - 1)-2


環境面では、ある意味パーフェクトの場所かも。
しか~し!
猛禽の撮影にはやっぱり大砲レンズとレフ機で臨む必要がありそう。

まわりで、凄い勢いでシャッター音が鳴り響いている時に。
まったくピントが合わなくて結果シャッターが押せないでいる自分。
情けなくて泣きそうになる。

鷹柱 (1 - 1)-5
 
主に渡って来るのはサシバらしいけど。ハチクマも混じる。
識別不能。
本日ここにアップしたのは多分ハチクマでは無いだろうか?という写真。
サシバに比べてハチクマの方が大きいので比較的に撮影しやすかったりして。
が・・・全く自信が無いので参考にしないで下さい(笑) 


思いっきりトリミングしているわけだけど。
そもそもピントが甘いのでどうしようも無い。
オートフォーカスを諦めてマニュアルにもしてみたけど飛んでくる猛禽にマニュアルは技術的に無理。



[作品写真データ]
モデル:ハチクマ・・・・だと思う
カメラ:Panasonic DMC-GX8
レンズ:LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4-6.3 
シャッター速度:1/640
F値:6.3
ISO:250
WB:オート
露出プログラム:絞り優先
トリミング有り
Lightroom CC2015 for Mac




 
 
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とうきょうのながきよみたびくぐりけり
「長き夜」という秋の季語。
「夜長」の傍題という事になっている。
秋が深まるにつれて、夜の長さを感じるという感性上の約束としての言葉らしい。
昔と今では夜長の感じ方も随分と違うだろうし。
田舎と都会では全く違ってくるような(笑)

TOKIO (1 - 1)-2
 
この俳句は相変わらず意味は無いんだけど(笑)
写真が先にあって、それのイメージから創ったもの。

「三度」と書いて「みたび」と読ませたいのだけど「さんど」でも読める。
「潜る」と書いて「くぐる」と読ませたいのだけど「もぐる」とも読める。
基本的に俳句は漢字にルビは打たない事になっているのだけど。
句会とかの時ってどうしてんだろう?

TOKIO (1 - 1)-4


有楽町から日比谷へ通ずるこのルート。
何となく昔から好きでよく通る。
考えてみればガード下の飲み屋って田舎には少ないような。
都会の象徴?

東京で鳥や動物をに出会う事はまず無いけど。
人の営みもまた大自然の一部なのかとも思ったりして。



[作品写真データ]
モデル:
カメラ:Panasonic DMC-GX8
レンズ:LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. H-X025
シャッター速度:1/60
F値:1.4
ISO:500
WB:オート
露出プログラム:絞り優先
トリミング無し
Lightroom CC2015 for Mac

F1.4の50㎜というこのレンズはお気に入り。
ポートレートも夜景もまぁまぁ手軽に写す事が出来る。
煙っているのは居酒屋の煙。
実際にはもっともうもうとしていたような(笑)


 
 
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しゅうえんやべんちでならぶきじゅべいじゅ
「フォト×俳句」とはいえ。
その写真とその俳句はどんな関係なの?
というくらい離れているような。
しかも写真に写っているのは夏の季語の「カワセミ」だし(笑)

カワセミ (1 - 1)-6

実際のところ、単にカワセミの写真が撮れたのでアップしたかっただけ(笑)
で、俳句は実景というか実話というか。
公園でカワセミを撮ってたらカップルの楽しげな声がしていた。
まぁ、カップルと言っても、ついさっき出会ったばかりらしいけど(笑)

で、その二人に混じって行って自分を含め三人で談笑。
お爺さんは88歳でお婆さんは77歳とのこと。
なんて目出度いのでしょ。
しかもお爺さんは歳時記を方手に俳句を創っている最中らしい。
お婆さんは通りすがりの人。
恋が芽生えた気配は無かった(笑)

カワセミ (1 - 1)-7

お婆さんは早々に居なくなってしまったので、お爺さんとお話をする。
今創ったと言う俳句を幾つか口にして伝えてくれた。

カワセミは夏の季語で、今だったらヒヨドリかモズですかね。
と、教えてあげたら喜んでいた。
自分のための俳句を創っているらしい。
日記代わり。
なので、そんなに上手である必要も無いし自分が納得してれば良いとか。
以前は野鳥の会にも入ってたけど、鳥の名前はあまり覚えられなかったとか。
民生委員の人が時々顔を出してくれて、昨日はその人に花の名前を教わったけど忘れたとか(笑)


妙にまったり、ゆったりした時間が流れた。
俳句でも写真でも鳥見でもなんでも良いけど。
共通の話題があれば、年齢関係無しで会話が続く。
これって大事な事だよなぁ・・・・


[作品写真データ]
モデル:カワセミ
カメラ:Panasonic DMC-GX8
レンズ:LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4-6.3 
シャッター速度:1/640
F値:6.3
ISO:200
WB:オート
露出プログラム:絞り優先
トリミング有り
Lightroom CC2015 for Mac




 
 
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たびさきのひとりでくぐるちのわかな
月刊俳句界10月号 雑詠

旅先の独りでくぐる茅の輪かな  鳥見山走子

大串章先生に秀逸として選んで頂きました。
秀逸に選ばれるのはこれで2回目。
単純に嬉しい(笑)

最近、俳句界への俳句の投稿は、とにかくギリギリ。
前回はついに投句出来ずみたいな。
なので、それほと捻ったり推敲したりという作り方はしていない。

茅の輪に関しては色々と思い出があったりして。
すっと出て来た十七音。

ストローに両手添へるやソーダ水 鳥見山走子

稲畑廣太郎先生に佳作に選んで頂きました。
こちらは、たしか実景だったような。
モスバーガーだったか、どこかの席で両手を添えてコーラを飲んでいた人を見ての一句。
あまり工夫はしてない(笑)

胃カメラが喉越へ行くや虎が雨 鳥見山走子


角川春樹先生に佳作に選んで頂きました。
これは、人間ドックに行った時に出来た句。
自分的にはかなりお気に入り。 
たしか、胃カメラの病棟に歩いて行くときに外は雨だったんだよね~

涙雨ってところを、胃カメラの苦しみにかけたみたいな(笑)



自分の月刊俳句界のメインの投稿は写真俳句だけど。
俳句だけのものも、とりあえず投句しているってのが現状。
それでも活字になって雑誌に掲載されるのは嬉しい。
まして秀逸とかにまぐれでも選ばれると、次は特選でも狙うかと思ってしまう(笑)



 

くりかえすこうずさがしやとりわたる

友達のF森さんがお亡くなりになった。
今日、告別式に参列してきた。

作品にした写真は偶然に撮れたものなのだけど。
F森さんがいたく気に入ってくれたようで。
ご本人も何度も何度もこの電灯を様々なアングルから写していらした。

電灯 (1 - 1)-5
 

ハヤブサを撮っているのかと思えば。
あちこち角度を変えては電灯を写していたりして。
「輪っかの中にハヤブサが写っているのは山走子さんのオリジナルだから。」
と、仰ってくれた。

電灯 (1 - 1)-7

 この電灯だけでも写真集が出来そうだ。
とか仰って・・・・
メチャメチャ熱心に構図を探していた。

電灯 (1 - 1)-8

F森さんは、風景写真が専門だったようで、鳥の写真はあまり経験が無いらしかった。
猛禽類なので、補食している瞬間をキッチリと撮りたいんだよな~
それがなかなか出来なくてと悔しがっていた。

来年もまた一緒に撮りましょうね。
などと言ってチゴハヤブサの巣立の日に彼と別れた。
それっきり・・・
 

なんとも切ない出来事。交通事故だそうだ。
お焼香しながら遺影の笑顔を見たら涙が溢れてきた。
葬儀場にはF森さんの作品が飾られていた。

DSC_0110
 
あんなに撮っていたチゴハヤブサの写真も、こだわっていた神社の電灯の写真も無かった。
まだ彼のカメラのSDカードの中かもしれない。


一番最近知り合ったばかりの友人。
熱い夏の2週間位を毎日一緒に鳥見していた人生の大先輩。
F森さん、2016年9月20日没 享年84歳。

悔やまれます。
合掌。



 

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