秋の夜や背伸びして取る薬箱
あきのよやせのびしてとるくすりばこ

R0014605.JPG

相変わらずのトレーニングとして。
①下五に名詞
②①の名詞の説明
③上五にそれらしい季語を充てて、切れ字の「や」で切る。
これを続けている。

五感で得た感動を、自分の言葉で自在に表現するどころの話ではない。
ただルールに従って言葉を繋げているだけだ。

角川学芸ブックス 新版 20週俳句入門
藤田 湘子
角川学芸出版
2010-04-21


この本に書かれている実作のトレーニング法だ。
なんというか、マラソン大会に出る前に、筋トレしたりスクワットするみたいなもんだな。

何はともあれ、周りを見渡して5文字の名詞を探すところから始まる。
なんでも良いのである(笑)
どんどんピックアップしていく。
コピーライターのトレーニングに限りなく近いな。

しかし、この藤田湘子の本に書かれているのは純粋な俳句のトレーニング方法。
私がやりたいのはフォト×俳句。
下五に名詞がくると、写真選びが結構難しくなる。

この句ならば、タンスの上の薬箱でも撮りたくなるけど。
それじゃ、どうしようもなくNGだろう。
では、どんな写真だと良いのか・・・・
数を重ねて行けば、そのうち答えが出るものと期待しよう(笑)

[俳句解説]
季語 秋の夜 時候 三秋
薬箱って、なんとなく雰囲気があって良いなぁと思った。
で、自分の経験ではだいたい薬箱って普段使わない場所に置いてあって。
タンスの上とかが圧倒的に多かったなぁと。
我が家では比較的良く見られる風景かと(笑)

最初に考えたのは
★夜半の秋膝に抱えし薬箱
これだと「膝に抱えし」って言葉は文法的におかしいか?
と、思いネット検索。
「膝を抱え」はいくらでも出てくるけど。

考えてみれば「膝」は抱えられる方で、抱える方にはなり得ない?
「膝に置く」だったらOKだろうけど・・・
考え始めたら止まらない。

そもそも、こういう疑問はどうやって晴らすのだろう???
いくら時間があっても足りなくなる(笑)






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