さゆるよのあかきひかりをはいすかな
「冴ゆ」という季語は一般の人には判らないだろうな・・・
手元の歳時記には『冷え切った空気の中で感じる寒さ』とある。
この冬はしばらく暖かな日が続いていたので「冴ゆ」って感じはなかなか訪れなかった。

俳句の素晴らしさというか、季語の素晴らしさを感じるのは。
その瞬間の状態をちゃんと言葉で用意されているってところだろうな。
まさに「冴ゆ」って感じの夜だったもんな。

そうすると、その「冴ゆ」をもう少し表現したくなってきてカメラの設定を変えたりもする。

東京駅 (1 - 1)-3
 
こんな ↑ のは「冴ゆ」にどうだろう?などと思ったけど。
何となくSFチックというかなんというか(笑)
色々出来ると、色々迷うわけで。
一つ撮す度に面白がってたりもする。

東京駅 (1 - 1)-2
 
同じ日の、ほぼ同じ場所からの絵だけど。
随分と心象は変化するわけで。
まぁどれを採用するかは本人の感性というか。

他にも色々あるのだけど、最終的にモノクロを選んだのでありました。


[俳句自解]
これは丸の内のKITTEから東京駅を写しているんだけど。
この場所からカメラを向ければ分かるのだけど、異様に赤い看板と、青い看板があります(笑)
なんというか、全体にそぐわない自己主張のやたら強い光なんだよねぇ。
色を消して、その寒さに浸りたいという思いを詠みました。


[作品写真データ]
カメラ:Panasonic DMC-GX8
レンズ:LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.H-X015-K
シャッター速度:1/160

F値:2.0
ISO:200
WB:オート
露出プログラム:絞り優先
Lightroom CC2015 for Mac
 

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