こんな写真×詠んでみた

2013年7月突如出会った新しい芸術表現。 写真と俳句をコラボさせた 「フォト×俳句」 どちらも全くゼロからのスタートです。 作品作成のプロセスや結果を徒然なるままに・・・

カテゴリ: 下野フォト俳句

遺伝子の違う銀杏の落ち葉かな
「フォト×俳句」を創りながら、写真と俳句の距離の問題が一つと、
もう一つ、俳句と川柳の違いがつきまとう。

俳句は「定型」「切れ」「季語」の三つがそろって俳句。
と、教科書には書かれているけど。
全部揃ってても川柳っぽいものがある。

掲句は、下野新聞に投稿して選外になったもの(泣)
未だに下野新聞には一度も入選出来てないや。
今月は過去最高の62点の作品が集まったとか。

今、改めて読んでみると俳句とうより川柳かなぁ?と。
どこ境目があるのか判らないけど。
何となくそう感じる。

どこかで読んだと思うのだが、俳句は読んだ人が感動したり感嘆したりするもので、
川柳は納得したり、あるある!って共感するものという区分け。
とりあえず、作者が俳句だと言い切れば俳句で良いような気もしている(笑)


[俳句解説]
東大の銀杏を見に出かけたときに詠んだ句。
季語は「銀杏落葉」
間に『の』を入れるのはありかなぁ?と歳時記をみたら、入っている作品があったので良しとした。
この日は天気も良くて、観光客やら学生やらで賑やかだった。
やっぱり東大に通える学生って遺伝子レベルで違うんだろうなぁと思った時に出来た句。

[写真解説とデータ]
東大安田講堂を正面から撮したもの

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:5.6
シャッター速度:1/500
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:±0


[何故、この写真にこの俳句を合わせたのか]
当初は東大敷地内にある銀杏の木や落ち葉とも思ったけど。
あまりにも近すぎなので銀杏は映らないようにした。
で、確か東大のシンボルマークが銀杏だったと思って合わせた。
が、東大のシンボルマークは最近変わったようだ。
ともあれ、遺伝子が違うって事と銀杏を表す写真を合わせた。





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秋の果て伸びゆく道は幻か     山走子
あきのはてのびゆくみちはまぼろしか

R0014892

本日は下野新聞のフォト俳句発表日
この句は残念ながら選外作品となりました。
個人的には結構気に入っている写真なのですが。
俳句表現がどうしても言葉に出来ませんでした。

奥に見える華やかなスカイツリーと手前の町工場の対比をなんとな表現したかったのですが。
まだまだ力不足です。
スカイツリーの写真はちょっとボケ気味のをあえて選んだわけですが。
これも狙いとして良かったのか悪かったのか・・・

虚子先生が写生句はとにかく練習するしかないと書いています。
花鳥諷詠でなくて、このような町の絵をどう表現するのが良いのやら。
まだまだ学ばなければいけないことがてんこ盛りです。

下野新聞は月に一度の掲載なので、なかなか狭き門です。
次は選んで貰えるようにがんばります。

[俳句解説]
手前からスカイツリーまで一本の道が繋がっています。
この道を歩いているとなんとも不思議な気持ちにさせられるのです。
あの華やかな電波塔はいったい何なんだろう?
この町の景色とあまりにかけ離れている感じが幻感をかんじさせました。

[写真解説とデータ]
すこしボケ気味の写真を敢えて合わせました。

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:1.9
シャッター速度:1/2
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:-4.6


[何故この俳句にこの写真を合わせたか]
華やかなスカイツリーと手前の町工場の褪せた感じを対比させたくてこれにしました。
特にスカイツリーをボケ気味に置いて幻感をだしました。





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餃子待つ冬の扉の向こう側    山走子
ぎょうざまつふゆのとびらのむこうがわ

R0015244.JPG

下野新聞主宰の宇都宮餃子吟行に参加してきました。
吟行大会はフォト×俳句選手権で信濃町に参加したので2回目。
だんだん様子が判ってきたって感じです。

今回は当季雑詠と餃子の句で二句を作って投句というルールでした。
餃子の句に関しては「餃子」というフレーズを入れるか写真に餃子を撮すかのいずれかの方法を選択することになっていました。
私は前者で作成。

だんだん吟行のやり方が判ってきたというのは。
のんびりしてられないということ。
あっという間に時間は過ぎるってこと。
人と話してる余裕はほぼ無いということ(笑)

後で色々お話を伺うと、上手い人達は、俳句と写真がほぼ同時に出来るようで。
あるいは俳句の原型が出来て、それに合わせて写真を撮りに行くとか。
これが出来たら、息が止まりそうになるあの時間から解放されるのでしょうか。

全く余裕が無く、とりあえず五七五を一旦並べてから。
ゴチャゴチャとこねくり回しているのが今の私の手法(笑)
出発点の俳句の種からは全く違う形になったりするのは当たり前。

千歳飴やがてスターになりにけり    山走子
ちとせあめやがてすたーになりにけり

R0015225.JPG

当季雑詠の句ですが、出来れば吟行句らしくしたくて最後まで頑張ってみたのですが。
やっぱりまだまだ技量不足で吟行句ってスタイルまでは持ち込めませんでした。
まぁ、あんまり欲張ってもどこかで破綻するのが関の山なので(笑)
今はこれで十分です(笑)
しかし疲れた。
ってか吟行大会の度に息の根が止まりそうになるのは私だけ?

で、今回のこの吟行大会は、互選をして、その後選者の中谷先生に選考してもらうという方式でした。
これもやっぱり緊張しますね。

人の作品を見るのはものすごく好きだし楽しいです。
だいたい同じような場所を巡るなかで何を写真として採用するのか。
そしてその写真にどんな17音を付けるのか。
メチャメチャ見てて楽しいです。

もう少しゆっくりと見て決める時間があると良いのですが。
でも、選者の先生はスピーディに決めていくようです。
さて、結果発表です。
じゃじゃ~ん(笑)

R0015274

なんと、両作品ともに入選としていただきました。
当季雑詠の方は互選でも一位となりました(嬉)

「良く出来ましたシール」が入選の証です(笑)
会場で撮影してる暇が無かったので戻ってからのものです。


餃子待つ冬の扉の向こう側
[俳句解説]
「餃子」が約束のフレーズ
季語 冬 時候 三冬
この扉の向こう側に餃子が待っていると(笑)
この錠前を開けて向こう側に行けさえすれば、思う存分餃子を食べる事が出来るのだけど。
今はまだ修行中なので餃子もお預け。
早くこの錠前を開ける鍵を見つけて向こう側に行きたい。
ってな感じでしょうか(笑)

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
5.3
シャッター速度:1/21
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
-0.3


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
錠前がかかった扉を置くことによって、空間を二つに区切ります。
向こうとこちら。
しかも頑丈な錠前を大きく撮すことによって、それぞれの空間の違いを強調させる。
そんな手法です。

千歳飴やがてスターになりにけり
[俳句解説]
当季雑詠の句 季語 千歳飴 生活と行事 初冬
この日は丁度七五三で神社に沢山の子ども達がお詣りに来てました。
神社の下の広場にはステージが設けられていて様々な催しが行われていました。
千歳飴を下げているような子ども達には無限の未来があるという事を詠みました。

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:
4.3
シャッター速度:1/270
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:
±0


[何故この写真と俳句を組み合わせたか]
スポットライトに焦点をあてて写真をつけて、時間軸を未来にずらす事による表現です。






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芸術が爆発してる秋の山      山走子
げいじゅつがばくはつしてるあきのやま

R0014484

このフォト×俳句は先月下野新聞に投稿して選外になったもの。
どうやら予選通過はしたらしいのだが入選には至らなかった。
写真はというか、この景色はとても気に入っているもので。
以前に別の角度から撮したところで一つ作っている。

俳句に関してはとにかく多作多捨というところで作ってはいるわけだが。
入選と選外との線引きがイマイチ解らない。
添削してもらえるとありがたいのだが、そうもいかないんだろうな。

ところで、添削といえば、こちらのテキストが秀逸だ。

俳句の作法 鷹羽狩行の一句拝見
鷹羽 狩行
日本放送出版協会
2001-01


この本は俳人の鷹羽狩行さんが、「NHK俳壇」に3年間にわたって連載されたものをまとめた俳句の公開レッスンのような本。
北原亞以子・真野響子・森ミドリの三氏が一年間通して俳句を作り、その添削にプロセスが書かれている。
三者三様でなかなか読み応えがある。
基本的に鷹羽さんのスタンスは、作者の意図を活かして可能な限り原句を維持するようにしている。

なので、「てにをは」を替えたり、上五と下五を入れ替えたり、文法的間違いを直したりと、僅かな修正で随分と趣の違う句に生まれ変わるプロセスがうかがえる。
この本は対談形式なので、鷹羽さんの問いかけを覚えておくと自分に使える。

自分に使えるというのは、一旦俳句の原型を作っておいて。
まず決め台詞(笑)
「おつもりは?」
と、どんなつもりで作った句なのか、句作の意図であったり背景であったり状況を説明する。
その後で、
「○○はどういうことなんでしょう?」
「それが第三者にわかりましょうか?」
「それは何処ですか?」
「昼ですか夜ですか?」
・・・・等々自分に質問して答えれば推敲の役に立つと思われる。

それにしても、次から次へと代案というか異なる表現が出てくるのが不思議だし羨ましい。
俳人の頭の中ってのはどうなってんでしょ?(笑)

フォト×俳句をしている自分としては、次のフレーズが興味深かった。
「瞬間を永遠にするものという点で俳句とカメラはよく似ているけれども、違うところがある。カメラは眼前のものしか写せない、俳句は過去をも写し出すことで出来るカメラ・・・(p131)」

なるほど、って事は「フォト×俳句」って現在と過去を同時に表現するとうまく行くって事かな?
と、なんとなく距離感のヒントが手に入ったような気もしている。


[俳句解説]
季語 秋 時候 三秋
草原にいきなり現れたこの景色だったのだが、なんと表して良いやら。
緑の樹木が赤に乗っ取られていうような異様な雰囲気でもあったのだが。
色合いの強烈さは、岡本太郎の「芸術は爆発だ!」って表現ぐらいでしか表せなかった。

[写真解説とデータ]
笹ヶ峰高原にあった不思議な木。
この木を360度で色々撮してみた。
光の扱い方で随分と雰囲気の違う写真になることを学んだ。

カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:2.3
シャッター速度:1/2000
WB:自動
画像設定:ノーマル
露出補正:-1


[何故この俳句にこの写真を合わせたか]
これは完全に写真が先でした。
とにかくこの写真を発表したかったので無理やり俳句を考えた。
自然界の作り出すアートってところでの一句。




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